「劇画の星」をめざして

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 先日、ダー松さんとの会話から、読みそびれていた本が無性に読みたくなり、図書館で借りてきたのですが、いま読了しました。(絶版で古書店のみ入手可なのです)
『「劇画の星」をめざして 誰も書かなかった<劇画内幕史>』〔佐藤まさあき・文藝春秋〕です。
 いやあ、面白かったです♪

 この忙しいのに借りてしまって、読めるのかいな、と思っていたのですが、読み出したら止まりませんでした。
 漫画の草創期から、佐藤氏が漫画を描き出し、さらにそれが劇画へと移行し、プロになっていく仮定、さらには、その後の人気絶頂期、そして凋落……それに個人的な女性関係などなど、実にスリリングで、ジェットコースター自伝とでも言うべきものでした。

 僕が漫画ゴラクの編集者をやっていたときとダブる時期があり、当時は、僕の同輩が佐藤氏の担当でした。
 佐藤氏にとって決してよい時期ではない、昭和50年代の半ばのことです。
 一度か二度、同輩の代わりに原稿を取りに行った記憶があります。

 子どものころの漫画や劇画の記憶が、読んでいるときにオーバーラップするのと、編集者時代のことを思いだすので、面白さが倍増、倍々増でした!

 佐藤氏の画風が、時代に合わなくなっていたことは当時感じていて、編集長と雑談していて、なにか否定的なことを言ったとしたら、悪かったなあ……なんて、読みながら胸を痛めたりもしました。
 記憶では、そのような否定的な感想を言った覚えは、まったくないのですが。
 いまでは、佐藤氏の絵が逆にノスタルジックで味わいがありますね。勝手な感想ですが(^ω^;)
by ashikawa_junichi | 2009-02-10 16:06 | 小説・本・仕事 | Comments(2)
Commented by ダー松 at 2009-02-11 02:46 x
素晴らしい名著ですね
資料としても後世まで残す価値十分
最後はすっからかんのエンディングですが
何だかやりたいことやって
思い残すこと無し、の人生だったかも?
……と思わせる怒涛のロケンローラーな
マンガ家人生に感動です♪
Commented by ashikawa_junichi at 2009-02-11 13:22
>ダー松さん
 文藝春秋社なのですから、ぜひ文庫にしてほしいものです。
 最後にリアカーに奥さんを乗せて走るくだりは、泣けました。
 ホントに怒濤のロケンローラーな人生ですよねえ♪
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