新刊のタイトルについて

 実は、ある知人が(といっても面識はなく、なんどかメールやネットでやりとりしただけなのですが)亡くなっていました。
 虚脱状態で、仕事が手につきません。

 で、原稿を書く代わりに、新刊のタイトルについて書きます。
 新刊のタイトル『猫の匂いのする侍』は、仮のタイトルとしてつけていました。
 僕は、気にいっていたのですが、長いので、採用されないだろうと思い、再校の前に『犬愛づる侍』(いぬめづるさむらい)というのを考えました。『堤中納言日記』の中の『虫愛づる姫君』の引用です。
 実際、本文では、猫よりも犬のほうが活躍します。
 ですが、このタイトルを伝えた時点で、すでに表紙の絵が上がっており、猫が描かれていたのです。
 ならば、仮のタイトルを本タイトルにしましょう、ということになりました。
 長さに問題がなければ、このタイトルは気にいってるんです。もっと猫に活躍させればよかったなあとは思っていますが。
by ashikawa_junichi | 2009-02-12 23:33 | 小説・本・仕事 | Comments(2)
Commented by chanbara at 2009-02-13 09:00 x
■新刊上梓おめでとうございます。
昨日に続いてコメントを載せるとは思いませんでしたが……僕も昨夜8時頃、夕食を作っている最中にかかって来た電話で亡くなったのを知りました。
非常にショックです。
僕も面識は無かったのですが、編集者を通じて比較的近い距離にいた方でした……
実は5年前にも戦記作家の方が同じように亡くなられて……その方とは何度も酒、飯をご一緒したのでそれはショックでした。
貧乏しながらも歯を食いしばって書いている作家仲間が、実家に帰ったりとか、転職するならともかく、こういう形で消えていくのは本当に辛いです。涙が出ます。でも泣きながらでも仕事を進めていかなければならず……俺はなにやってるんだという思いでいっぱいです。
Commented by ashikawa_junichi at 2009-02-13 12:35
>chanbaraさん
 同業者で、しかも同じようにがんばっていた仲間が、突然亡くなるのは、辛いですよね。
 彼とは、同じく遅筆同士で「僕らは駄目ですねえ」と嘆きあっていたものです。
 昨日は仕事が手につかなかったのですが、寝る前に、ふと思いました。彼の分まで頑張ることが、遅筆から脱却することが、一番の供養になるのではないかと……「勝手なことを言ってらあ」と、空の上で思っていることでしょうけれど。
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