漫画は読むなと言われた時代

 今日の『ゲゲゲの女房』は、身につまされました。……というのは大げさですが(^o^;)
 このドラマの時代、そしてその少しあとくらいでしょうか、学校の先生がしきりに「漫画なんかくだらないものを読むな」と言うので、読んでもいないくせにと反発した思い出があります。
『ゼタ』の編集長がやけ酒をのんでいるときに「漫画なんて低俗なものは……」という客の話し声が聞こえてきて……というシーンで、当時を思い出してしまいました。
 黒板に、これだけは読んでくれと、タイトルを列挙しておきましたが、結局読んではもらえませんでした。そのとき黒板に書いた漫画は『カムイ伝』『漫画家残酷物語』などと、つげ義春や滝田ゆうの作品だったと思います。そういえば水木しげるの『日本奇人伝』か、あるいは戦争もの挙げたような気がします。……このラインナップは、ちょっと偏ってますね(^_^;

 なんだかもっと思い出してきましたぞ!
 出版社の漫画編集部に入社してからも、ありましたよ。同じ編集部の先輩が、こっそりと「俺は漫画なんて低劣だと思ってんだ。だから、なんとか書籍部に行こうと思ってる」と打ち明けられました。愕然としましたよ。
 結局、その人は念願かなって書籍部へ移動しましたが、その後、またほかの部署へ移動してしまいました。

 さらに、最初から書籍部に在籍している人が、合同会議のときに「漫画なんてくだらないから読まない」と発言したのにも驚きました。僕ら漫画編集部を見下している態度がありありでした。当時、その出版社は漫画で持っていたのに……それも面白くなかったんでしょうねえ。
by ashikawa_junichi | 2010-08-06 15:44 | 四方山話 | Comments(6)
Commented by chanbarasky at 2010-08-07 09:02
僕らが子どもの時代にも、そういう家庭は多かったと思います。
なにせ、僕の家に遊びに来る小学校の同級生たちは、なにが目的かというと、僕の持っていた漫画ですから(^◇^;)。
もうつまんないのなんの。
みんな、出されたオヤツを食べながら、黙りこくって漫画を読みふけってましたから……
我が家は、本ならどんなものでも買ってくれる家だったんですよね。
でも友人たちの家は、「漫画なんてくだらない」という家がほとんどだったようです。
僕は会社を辞めるまで、いわゆる週刊誌や新聞を複数読んでいたのに加え、必ず漫画誌にも目を通していました。
いっぱいヒントをもらったけどなあ……
Commented by ashikawa_junichi at 2010-08-07 15:58
>chanbaraskyさん
 chanbaraさんの小学校は、わりとハイソだったんじゃないですか! なにせご尊父はオール読物の編集長で、ご母堂はSKD出身ですもんね。
 ですから、漫画なんて読ませないという家庭が多かったのではないでしょうか。うちのほうは、学校はともかく、家庭では文句を言いつつも寛容なところが多かった気がします。

 漫画は俗悪だと言われた時代を経たあと、普通に生活に溶け込むようになり、いまはゲームやケータイのせいで読まれなくなっている……本離れが激しく、せめて漫画くらいは読んでくれというご時世ですよね。いやはや、時代は目まぐるしく変わるもんですね(^o^;)
Commented by chanbarasky at 2010-08-07 20:37
ハイソなんてとんでもないです。
なんせブログにも書きましたが、一面キャベツ畑で、肥だめだらけで、牧場に隣接した小学校で牛の糞の臭いを香ばしくかぎながら給食食べてましたから(^-^;)。
継ぎ当てをしたセーターで学校に行くような生活でした。
Commented by ashikawa_junichi at 2010-08-07 23:45
>chanbaraskyさん
 うーむ、ハイソでないのにまわりは漫画を読ませてもらえないとは……教育熱心な親が多かったか、あるいはPTAの力が強かったのでしょうねえ。
Commented by chanbarasky at 2010-08-08 20:19
たぶん、「都市は西へ進む」みたいなことを言われていたバブル前夜の時代だったのかも知れませんね。
新興勢力の会社の勤め人たちが、自宅を買うために、西へ西へと移動していたのかも……だから、商社だの銀行だのといった人間が多かったことはあるかも知れません。
Commented by ashikawa_junichi at 2010-08-08 20:42
>chanbaraskyさん
 なるほど、堅い関係の人たちが多かったというわけですね。しかも上昇志向の。
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