「私の片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。
これは、川端康成の『片腕』の冒頭の文章です。(NHKのBShで『妖しき文豪怪談』を見ていて、気になり本棚から引っ張りだしました) 会話のカッコ閉じの前に「。」がついてますよね。 小学校のときにカッコ閉じの前には「。」をつけるようにと習ったものです。それが、いまではまったく見かけないと思ったら、以前の小説には、ほとんどついてますね。 泉鏡花も森鴎外も太宰治も「。」をつけてます。 まあ、本によってはついてないのもあるようで、あとで省いたと思われます。 いつからカッコ閉じの前の「。」は省くことになったんでしょう。いつからルール改正(?)が行われたのでしょうか??? ここまで書いて、単なる私の無知のせいなのじゃないかと思えてきました。はっきりとカッコ閉じの前に「。」はつけないというルール改正が全国に伝えられた日というのがあるのかも。『「。」なしの日』というのがあるのかもお!
by ashikawa_junichi
| 2010-08-29 22:30
| 小説・本・仕事
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Comments(18)
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足立区のおじさん
at 2010-08-29 22:51
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日本語って、他の言語と比べると「正書法」が確立されていない、もしくは、確立されるのがとても遅かった、というのを読んだ事があります。「。」以外にも、表現の揺れはありますよね。
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ashikawa_junichi at 2010-08-29 23:48
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ぐらんぴ
at 2010-08-30 02:48
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小学校の国語の教科書、今はどうなんでしょう。前は 。」でしたが。
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ashikawa_junichi at 2010-08-30 04:14
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chanbarasky at 2010-08-30 06:19
僕も以前から不思議でした。
「。」としたことはないので、昔の小説を読むと、逆に違和感があります。 やはり足立区のおじさんがおっしゃったように、江戸の変体仮名を使った文章から、がらっと隔絶したように変わったため、いまだにいろんな揺らぎがあるんでしょうね。 と、いうことは、なんでもありかと(^◇^;)
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足立区のおじさん
at 2010-08-30 09:09
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いや、江戸時代以前から、「」や句読点などの用法、漢字の「当て字」の具合とか、かなりテキトーなようで……。
だから古文書を読む専門家はかなりの苦労を強いられるようです。
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chanbarasky at 2010-08-30 10:30
なるほどそういう見方もありますね。
というか、江戸時代ぐしゃぐしゃというのはわかっていたんですが、そうか、それをいまだに引きずっていると考えた方が自然なのかも。 僕も少しずつ古文書(江戸時代のみ)を読むようにしていますが、あの当て字、変体仮名、当時の子どもなんて読めなかっただろとか思ってます。なんか、お前ら洒落だけで本書いてるだろ見たいな(^-^;)
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ashikawa_junichi at 2010-08-30 17:59
小学校の国語の教科書では「……であった。」という風に、カッコ閉じの前に 。」と読点がつくようです。
検索したら、出るわ出るわ、みなさん同じ疑問を持っていたんですね。 文科省は 。」とつけてもらいたいようですが、新聞は字数が増えるのを嫌がって、それに他も倣ってしまったようですね。 http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa5276613.html http://oshiete.goo.ne.jp/qa/963582.html http://questionbox.jp.msn.com/qa2550797.html
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世田谷丸
at 2010-08-30 19:53
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芦川さんこんばんは。私も、この問題には関心がありました。あと、改行した後に「で始まるときに一マス開けないルールとかも。私の倅も小学生ですが、教科書等は今でも、「。」になってますし、改行後、「で始まるときも一マスあけてます。
で、色々と調べてみると、昔、活版印刷だった頃に、印刷屋が持ってる活字にも限りがあるわけですね。そこで、できる限り、多く出てくる活字は使わなくてすむような工夫をしたようです。それで、「」で閉じる場合は、その前の。を省くようにした、という流れがあるようです。 あと、改行後、「の前に一マスあけないのは、そうすることによって、字数を稼げる、という判断だったようです。
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ashikawa_junichi at 2010-08-30 21:23
>世田谷丸さん
いらっしゃいませ♪(o'∀'o)ノ そういえば、改行した後に、ひとマスあけるルールもありましたね! 印刷屋と新聞社(出版社も)の都合で、いまのような形になったのですね! 調べていただいて、ありがとうございました♪m(*^ω^*)m
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足立区のおじさん
at 2010-08-31 17:16
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講談社校閲局・編「日本語の正しい表記と用語の辞典」を見たところ、一般向けのものについてはカギカッコ・丸カッコともに文末の句読点は省いている(明記していませんが、例文によるとそうなります)のですが、児童向けについては、「かぎ・括弧内の文の終わりには「。」をつけます」と明記してありました。
なるほどね〜。 講談社のこの本は、他社の編集者も参考にしてるんですよね?
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ashikawa_junichi at 2010-08-31 20:19
>足立区のおじさん
児童向けの本を書いてましたがカッコ閉じの前に 。」はつけなかったんですよね。 いま思い出したんですが、教科書にはついてるのにと、不思議でした。その出版社の考えなんだと思います。ですから、講談社のその本を参考にしているかというと、そうではないような気がします。常用漢字辞典くらいしか共通のものはないんじゃないでしょうか。あと、広辞苑でしょうか。(それすらない小出版社がありましたけど)
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足立区のおじさん
at 2010-09-01 07:54
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民放でもNHKのアナウンス教本とか記者読本などが事実上のデフォとして扱われているので、もしかしたら講談社のこの辞典もそうなのかな、と思ってました。そうじゃなかったんですね。
助監督時代に、小道具としていろんな書類を作成する必要があって、「正しい表記」を知りたくて探したら出会ったのがこの辞典でした。他に類書も見当たらず……。
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ashikawa_junichi at 2010-09-01 15:29
>足立区のおじさん
僕の勤めていた出版社と、仕事をしていた児童書の出版社は例外かもしれませんね。ほかの編集さんたちに訊いてみましょう。
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世田谷丸
at 2010-09-01 21:43
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芦川さん今晩は。今、私が小学校高学年向けに出した本(横書き)を見てみたら、やっぱり、「」で閉じる前には、。は入れてませんね。某版元の教科書出版部からの刊行だったんですが。版元によって色々、違うようですね。
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ashikawa_junichi at 2010-09-01 22:27
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世田谷丸
at 2010-09-01 23:03
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あ、私も文筆を業としております。ただ、芦川さんが所属していらっしゃる職能団体には入っておりませんので…。芦川さんの時代小説、愛読させていただいております。芦川さんと、まめちゃんのファンです。今後とも宜しくお願いいたします。
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ashikawa_junichi at 2010-09-01 23:40
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