小説の書き方の指南書

『小説家という職業』は、原稿が書き上がらないのに、読んでしまいました。
 いろいろな意味で、実に面白い本でした。
 これは、小説を書くためのハウツー本ではありませんが、重要なことが書いてありました。
 小説家になるためには「とにかく書く」ということです。

 ずいぶん前に、さらにずいぶん前の開高健と井伏鱒二の対談を再放映していたのですが、このときのやりとりを思い出しました。
〇開高「先生、最近、小説が書けないんですよ。どうしたら書けるでしょうか」
〇井伏「それは……書くことだよ」
〇開高「そうですか、書くしかありませんか」
〇井伏 無言でうなずく。

 禅問答のようですね(^o^;)

 私の書架には、小説を書くためのハウツー本が沢山並んでます。ほとんど読んでませんが(^_^;
 故中里融司さんは、こうしたハウツー本を読むことを趣味のようにされていたようですが、私は読んでもいないので、趣味にすらなってませんね。これから暇があったら読みます。
 まずは……『ヒーローの作り方』(オットー・ペンズラー編)でも読んでみるかな。あと、読んでないのにバッグの中に入りっぱなしだったので、くたびれてしまった『ミステリーの書き方』(アメリカ探偵作家クラブ)も読もう。デイヴィッド・ロッジの『小説の技工』もその次に読んでみるかな……。三田誠広さんや日野啓三さん、河野多恵子さんのもあるぞ。赤川次郎さんのも、野崎六助さん、都筑道夫さんのも、土屋隆夫さんのも、久美沙織さんのもあるぞ!……まだまだあるぞ!

 読んだハウツー本もあるんですよ。
 まえにここで書いた『ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門』やスティーヴン・キングの『小説作法』、ディーン・R・クーンツの『ベストセラー小説の書き方』や大塚英志の『キャラクター小説の作り方』などなど。
 ほとんどなにが書いてあったのか覚えてないのですが、読んでいてけっこう楽しかったことは記憶にあります。
 あと、共通しているのは「とにかく書く」ことです。書いてみないと始まらないってことですね。

 日野啓三さんの『書くことの秘儀』は読んだ気がしてきました。
 北村薫さんの『創作表現講義』も本棚にあった! もっとあるけど、いちいち書くのが面倒になってきたので、ここらへんでお仕舞い。
by ashikawa_junichi | 2010-10-07 20:27 | 小説・本・仕事 | Comments(20)
Commented by らんせ at 2010-10-07 20:34 x
 全部読んでキモを教えてね♪(笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-07 20:41
>らんせさん
 全部読む日が果たして来るのでしょうか?ヾ(@^▽^@)ノ

 いままで読んだ本の共通のキモは「とにかく書く」「なにはともあれ書け」ということでした(^o^;)
Commented by 足立区のおじさん at 2010-10-07 20:58 x
脚本家修業時代も同じ事を言われました。考えてみれば、「とにかく書く」というのは、運動選手における「走り込み」なんだと思います。とにかく書いていると、頭の回路もそれなりに出来てくるし……。
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-07 21:48
>足立区のおじさん
 脚本家はとにかく書かされるんでしょうねえ。
 脚本家出身の小説家のかたがたの筆力の凄さには驚かされることしきりです(°ο°;)ノ
Commented by らんせ at 2010-10-08 00:14 x
 書き方のテクを研究せずに、勝手にやってきたので不安があるんです。将棋や碁は定石を学んだ者が後で伸びるというでしょう?まあ、いまさら伸びても遅きに失しているんですが。(笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-08 00:35
>らんせさん
 小説家はだいたい皆、勝手にやってきてるんじゃないでしょうか。
 山村教室とか都筑教室出身の作家もいますけど、あまり定石は気にすることないのでは……なんて、エラソーなことを言う立場ではありませんが(^o^;)
 小説書きのハウツー本は、この人はこんなことを言ってらあ、あの人はこんなことを……と、楽しむためのもののような気がします。あとは、やる気が出てくるってだけで。
 あ……でも、らんせさんも教室を持っていましたよね!!! 教え子が賞を獲ったんじゃなかったでしたっけ???
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-08 00:41
>らんせさん
 スティーヴン・キングとローレンス・ブロックのが、特に面白かったような気がします。
 どんなところが? と言われても、忘れてしまっていて(^o^;)

 中里融司さんがご存命なら、いろいろとお話がうかがえたのではないかと思い、残念です。
Commented by 足立区のおじさん at 2010-10-08 08:53 x
キングのは、自伝的部分が面白かったです。儲かって立派な書斎を作ったらアル中になっちゃって、昔のような狭い仕事部屋にしたら復活した、とか。
クーンツのは、とても具体的で、参考になりました。詰まった時は前の日に書いた分を読み返せ、問題が必ず潜んでいるとか。
Commented by らんせ at 2010-10-08 10:42 x
はい、2名の生徒さん(爆)のうち1人が読売の童話賞で受賞されました。僕のブログでよくコメントをしてくれる幸・水さんですけどね。(爆)
悪文というのは文章のおわりが「~た」で終わるというのがあり、「海を見ていたクー」を悪文の例として上げてあったんですよ。それ以来、知らずに悪文を書いているのではないかと……。僕はセンテンスを長くするのが好きなのですが、短いのが名文らしいし……。他にも色々気にしていることがあります。ハウツーではそういうところはどうなっているのかなと。ま、考えすぎると全然書けなくなるんですけどね。(苦笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-08 18:25
>足立区のおじさん
 キングのは面白かったですね♪ 結局、個人的なことが書いてあると面白いです。単なるファン心理かもしれないですけど(^o^)
 クーンツは、ずいぶん前に読んだので、ぜんぜん覚えてません。読み返そうかなあ……。
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-08 18:37
>らんせさん
 幸・水さん、凄いですね♪ そのお師匠さんがらんせさんなんだから、いまさら文章修行もないものですが。
 悪文が「~た」で終わるなんて聞いたことがありませんでした! 誰が言ってるんでしょうか?(°ο°;)ノ
 短いのが名文というのは、ずっと言われていたことですよね。志賀直哉の文章をお手本にしろと。でも、ノーベル賞作家の大江健三郎や、現代文学の成果と言われている中上健次などは、センテンスが長いですよねえ。
 あ、いま気づいたんですが、それは「文章読本」に書いてあるようなことではないでしょうか。小説の書き方のハウツウ本には、あまりに文章については書かれてないような気がします。
 詳しいのは、構成のしかたや人物描写などについて書かれているようですが、あまりこういったのは読まずに積ん読状態です。
 面白いのは、個人的なことが書いてあるやつで、森さんのもそうですね。あんまり参考にはならないほうが、面白いのかも(^o^;)
Commented by らんせ at 2010-10-08 19:21 x
 中村明「悪文」でしたかねえ……?悩んだときにいろいろ読んだので出典は忘れてしまいました。(;^_^A そういえば芦川さんも良くご存じのS氏は「」の後に、と言った。と書くなと言ってましたね。言ったというのは「」で分かっているつう事でしたか。ま、宮城谷さんも池波さんも、と言った。って書きますけどね。(笑)
 拘っちゃだめですね。
Commented by らんせ at 2010-10-08 19:41 x
ご免なさい。Wさんね。わざわざ訂正するような事でもないけど。(笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-08 22:08
>らんせさん
「と言った」は、純文学作家の誰かも使ってはいけないと主張してました。(誰かは忘れたわけではなく、そもそもその作家のことを知らなかったのです。新聞のコラムに書かれていて、けっこう純文学では有名なかただったようです)
 でも、仰るように、けっこう使われているので、いいのかなあ……と。まあ、出来るだけ使わないようにしてますが、使ったほうがリズムがよい場合があって、そのときは使うようにしています。
 Wさんはたくさん小説家になるためのハウツー本を出してますよね。Sさんと間違えたのは、Wさんも「漫画を読んで小説家になろう!」という本を書いてらっしゃるからでしょうか(^o^)
Commented by らんせ at 2010-10-08 23:12 x
 間違えたのは最初に漢字が浮かんでしまったからです。(笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-09 00:07
>らんせさん
「桜」が浮かんだというわけですね(^o^)
Commented by らんせ at 2010-10-09 00:14 x
しーっ。(笑)
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-09 00:35
>らんせさん
 中村明さんの本を探して、それは買わず、Wさんの『時代小説家になる秘伝』を注文してしまいました。なにが書いてあるのか気になって(^o^;)
Commented by らんせ at 2010-10-09 06:21 x
おお!(笑)読書後、ぜひW理論を教えて下さいね。
Commented by ashikawa_junichi at 2010-10-09 13:12
>らんせさん
 はい!
 レビューによると、枚数で登場人物の数を決めたりといった、なにやら凄いことが書いてあるみたいですね♪
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