高千穂・天岩戸小学校に泊まった思い出

 九州の高千穂へ俳優の平岳大が旅するNHKの番組を見て、九州旅行のことを思い出した。私が旅したのは……もう40年近く前のことだ。
 友人3人で旅行にいったが、天の岩戸のところで別れて、3日間だけ、それぞれひとり旅をすることになった。
 私は、その日は、天の岩戸のあたりに留まり、夜は天岩戸(あまのいわと)小学校に泊めてもらった。
 最初は、体育館の隅で寝させてくださいと、学校にいた先生に頼んだのだが、それならと宿直室に泊まらせてくれた。
 その先生は、近くに家があったと記憶していいる。
 番組を見ていて、とても懐かしかった。バス停の前の店に長くいたことも思い出す。ガイドブックを持ってなかったのだけど、店の人が、客の忘れたガイドブックをくれた。

 合流するはずの2人とは、私が電車を間違えたせいで会えず、そのあと最後までひとり旅になった。これが実に楽しかった。
 周遊券の期間は2週間だったのだが、途中で知り合った人が、もう帰るからと自分のと取り替えてくれた。その周遊券はさらに1週間先まで使えるもので、都合3週間の旅が出来た。

 基本的に神社に泊めてもらって、九州全域を旅していたのだが、町のたくさんのかたがたにも厄介になった。風邪で熱を出したとき、医者につれていってくれたかたもいた。保険証は自分の息子さんのを使ってくれたのだった。ありがたいことで、人の情けを深く感じた旅でもあった。
 懐かしいなあ……電話や手紙でお礼をしたけれど、お礼の旅はまだしていない。
 ……遅すぎるぜ。
by ashikawa_junichi | 2012-12-01 18:07 | 四方山話 | Comments(0)
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