『会議は踊る』と『風立ちぬ』

 昨日、テレビでジブリアニメの新作『風立ちぬ』に関する特番がありましたね。
 最近、宮崎アニメに急速に関心が薄くなっていたのですが、なんとなく観ていました。
 すると『風立ちぬ』で『会議は踊る』の歌が唄われるというではないですか!

 『会議は踊る』は、1931年のドイツ映画ですが、大学時代に観て無茶苦茶に感動したのを覚えています。何度も観ましたが、リリアン・ハーヴェイ演じる帽子屋の娘が、馬車に乗って皇太子に会いにいくシーンは、とてもとても美しくて、そして、歌詞にあるとおり「二度とかえらぬ思い出」となることが暗示されていて、胸を打つものでした。
 街の人々に祝福され、橋を渡り、ボートの人々、洗濯婦たち、そして庭園で輪になって踊るひとたちに手を振られながら馬車が通っていくシーンは、人類の至宝ともいえる美の極致ではないでしょうか!!!!!
 いやあ、映画って本当にイイですね!!!!!!

 このシーンに流れるあの歌を『風立ちぬ』で、音痴のアメリカ人に唄わせたようですが、どんな風に使われているのか興味が湧いています。

 『会議は踊る』の素晴らしいシーン!

 このシーンに匹敵するほどの美しいシーンは、ジャン・ルノワール監督の『ピクニック』しかないのでは!?
 モノクロ映画だけに限定してのことですが。
by ashikawa_junichi | 2013-07-11 18:25 | 映画・演劇 | Comments(2)
Commented by ち〜ぼ at 2013-07-11 21:53 x
スクリーンで観たい映画ですねぇ〜
Commented by ashikawa_junichi at 2013-07-12 16:32
>ち~ぼさん
 そうなんですよ。
 東京だと、以前は京橋のフィルムセンターなどで上映していましたが、いまはどうなんでしょうねえ。
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