『聖』と『推理作家の家』

 昨夜は人形町で日本酒を呑みました。旨かったです。「聖」など。
 帰りの電車の中で、酔っぱらって通路の中央で大の字になって眠っている酔っぱらいのおじさんを見ました。
 座席で横倒れになって眠っているのはよく見ますが、通路での大の字は珍しいです。

 寝る前に『推理作家の家』を読み終わりました。ちょこっとずつ読んでいたのですか、高名な作家の執筆スタイルは見ているだけで刺激を受けます。

 この本の中に書いてある印象的なエピソードをひとつ紹介します。
 ジョルジュ・シムノンが日本のメグレ警部シリーズの俳優の写真を持っていて、
「このメグレ夫人を演じている女優は誰じゃ? 市原悦子? そうか、彼女はいいな。これまでに見たメグレ夫人のなかで、彼女が一番イメージに合っておる」
 といったそうです。そして、
「男優のほう? うーん、ぱっとしないな……」
 には、笑ってしまいました。まあ、キンキンもいい味出してますが、イメージはちょっと違うかも。
 ちなみに、ジャン・ギャバンも、メグレのタイプではないといっていたそうです。ちょっと渋すぎますもんね。

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by ashikawa_junichi | 2014-04-25 22:40 | 小説・本・仕事 | Comments(2)
Commented by akiko at 2014-04-27 01:44 x
悦っちゃん本当に演技派やと思います。
私は笹野高史さんとかも好きです。
日本昔話のナレーション、家政婦は見たシリーズ好きです。
Commented by ashikawa_junichi at 2014-04-27 16:35
>akikoさん
 演技派ですよね。
 そして独特の雰囲気がありますよね。
 シムノンは、彼女の写真を見ただけなので、メグレ夫人はあんな感じのイメージなのでしょうねえ。
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