『少女仮面』の冒頭シーンを間違って覚えていた

 三つ前のブログ記事で、唐十郎の『少女仮面』のウェイターについて書きましたが、戯曲を読み直したところ、芝居を見たときの記憶が間違っていたことがわかりました!
 まず、冒頭にウェイター(戯曲ではボーイ主任。以降、ボーイ主任)が派手に登場すると書きましたが、冒頭のシーンは、貝という少女と老婆の会話で、そのあとに地下喫茶店「肉体」の場になり、腹話術師と人形が座って会話をしています。そして、注文するために、腹話術師が手を上げると、ボーイ主任が派手に飛んでくるのでした。
「はい、何に致しますか?」
 というのがセリフです。
 ボーイ主任の登場のしかたとセリフまわしがあまりに印象的だったので、そこから始まったのだと錯覚して覚えてしまっていました。

 わたしの見たのは状況劇場の公演ですが、もともとは鈴木忠志主催の早稲田小劇場のために書かれたもので、ボーイ主任はいったい誰が演じたのか、麿赤児ほどのインパクトがあったのかどうかは知りません。

 文庫版の『少女仮面』を持っているはずが見つからないので、ネットで1970年発行のハードカバー版を注文しました。ボロいけど、安かったです。表紙絵は、水木しげるですよ!

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by ashikawa_junichi | 2017-04-18 17:13 | 映画・演劇 | Comments(0)
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