アルチンボルド展!

 うー、暑いですね。夕方すぎに都議選の投票にいったのですが、投票所の小学校体育館は、そりゃあもう熱と湿気でむせ返るようでありました。管理をしている人たちは大変ですね。

 さて。ブログ更新が滞っておりました。先週金曜日には、久し振りに上野の国立西洋美術館にいってまいりました。
アルチンボルド展』!
 アルチンボルドといえば寄せ絵。彼の寄せ絵は、野菜や魚、動物や樹木など自然界のものを組み合わせて人の顔を描いたものです。気持ち悪いけれど、実に面白い絵の数々を堪能してきました。印刷では見ていたのですが、実物を見るのは初めてなのです。
 ハプスブルグ家が栄華をきわめた時代、自然の生物をリアルに描写する絵が流行り、かつ人物を風刺する絵がもてはやされたとか。その両者が合体したのが、アルチンボルドの寄せ絵なのだそうです。いまでは奇想の絵ですが、宮廷も認めたポピュラーなものだったのですね。それだけ、ハプスブルク家の文化は爛熟していたといえそうです。
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 鑑賞したあとは、余裕があったので常設展へ。これまた実に久し振りですが、充実していますね。
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by ashikawa_junichi | 2017-07-03 00:59 | 音楽・アート | Comments(2)
Commented by desire_san at 2017-07-21 15:34
こんにちは、
私もアルチンボルド展を鑑賞してきましたので、ブログを興味深く配券しました。アルチンボルドは、世界を構成する四つの要素を《空気》《火》《土》《水》と考えて描いてたくさんの絵を見ることができ、不気味にリアルな顔が浮かび上がって来るのは不思議な体験でした。特にアルチンボルドの『水』では62種の魚類や海獣などの水に関連する生き物が描きこまれていて、以前ウィーン美術史美術館でこの絵を観た時の衝撃を思い出しました。

アルチンボルドの絵ばかり見ていると、彼の不思議な世界に取り込まれて冷静に作品を見ることができなくなると思い、アルチンボルドの傑作『水』がウィーン美術史美術館の中でどのように展示されていたかを見て頂き、ウィーン美術史美術館の美術史に残る多くの傑作の中で、アルチンボルドの美術史的位置づけを考えてみました。ウィーン美術史美術館の傑作群を見て頂き、ご参考になれば幸いです。




Commented by ashikawa_junichi at 2017-07-25 01:06
>desire_san さん
 コメントありがとうございます♪
 ウィーン美術史美術館にも行かれたのですね。うらやましいかぎりです。
 のちほど、desire_san さんのブログで、ウィーン美術史美術とアルチンボルドについての記述を読ませていただきます。
 楽しみです♪
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