海鞘!

 海鞘、つまりホヤ!
 ずいぶん以前に初めて食べたときは、クスリ臭くて舌が痺れたようで、旨くもなんともありませんでした。
 そのとき、海鞘を注文した会社の上司は、
「海鞘は酢で漬けずに、そのまま食べたほうが旨いんだよ」
 と言って、ぱくついてました。

 僕は食べ物の好き嫌いがほとんどないのですが、この海鞘だけは苦手でしたよ。
 でも、東京にいると、自ら注文しないかぎり、海鞘と遭遇することは稀です。

 それが去年、出版社の人たちと、打ち上げで神楽坂の飲み屋へ行ったとき、メニューにあるから、ほんの出来心で注文してみました。
 これは、少しだけ旨かったです。少しだけですが。もちろん酢漬けです。

 今年になって、また食べる機会がありました。ほんの少し旨かったです。これも酢漬け。

 本当に海鞘というものは旨いのか? そんな疑問を抱いていたところ、
「とれたてのものは旨い。海鞘はすぐに鮮度が落ちるから、東京じゃ旨い海鞘を食べるのは無理ですな」
 という人がいました。
 ほう、ではとれたての海鞘というものを食したいと思ったものですが……最初に食べたときに、旨い旨いと食べていた会社の上司がいたのですよ。東京でも、旨い海鞘が食べられるということなのか……あるいは、海鞘好きなら、少しくらい鮮度の落ちたのでも旨い、ということなのでしょうか。

 さきほど読売新聞の朝刊を遅ればせながら読んでいたのですが……
『ふるさと』いうコラムで、オテル・ドゥ・ミクニの三国清三氏が、
「(日本海に面した増毛町の)海岸に打ち上げられたホヤがおやつ代わり。甘味・酸味・塩味・苦味の『四味』がすべて含まれたホヤを幼いころから食べ続けたことで、味覚が鍛えられました。」
 と書いておられるではありませんか。
 おやつ代わりに食べるほどですから、旨かったのでしょうねえ。もちろん、酢に漬けてではなく、そのまんま食べていたのですね。

 いつか、新鮮な海鞘を食べてみたいと思います。
 そして、酢漬けの海鞘も食べ続けていたら、もっと旨く感じられるようになるような気がします。


 コラムを読んで、思いつくままに書きました。
 四谷にあるフレンチレストランのオテル・ドゥ・ミクニは、オープンしたての20年以上前に一度行ったことがあります。
 フランス料理のコックの友人がいて、彼の提案で、毎月一回、フランス料理の食事会を毎回場所を変えて開いていたのです。
 挙げ句の果てに、パリにまで行って、食べてきましたよ。
 ところが、今はフランス料理は、ほとんど食べてません。寿司や蕎麦、天ぷらを食べたいですね。でなけりゃ、魚介料理やパスタのイタリアンに目が行きます。
by ashikawa_junichi | 2008-10-01 02:49 | 食べ物 | Comments(0)
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