笹沢左保『詩人の家』

 買ったときは読むつもりでいて、ついつい読まずにいるあいだに、読む気が失せていて、本の山の中に埋もれている本というものが沢山あります。
 そうした本でも、なにかのはずみで読みたくなって、探しに探してやっと見つけて読むにいたる! という、我が本棚の中でも運のよいのがあります。
 今回は笹沢左保氏の『詩人の家』!
 校條剛氏の『ザ・流行作家』を読んだのですが、この本は昭和40年代に流行作家として名を成した笹沢左保氏と川上宗薫氏を取り上げてます。それで、笹沢左保氏が自身の青春時代を書いた『詩人の家』を突然読みたくなったのです。
 笹沢氏のニヒリズムが分かったような気がしました。
 自分の兄二人を書いた前半部分のほうが、自分のことを書いた後半よりも面白かったです。対象に対しての距離の問題でしょうか。

笹沢左保『詩人の家』_b0122645_16183944.jpg

by ashikawa_junichi | 2013-04-25 16:19 | 小説・本・仕事 | Comments(2)
Commented by 水口栄一 at 2024-07-15 20:14 x
私は19才の時、ある出版社の文芸部門で受賞しました。その時の審査員が笹沢左保さんでした。それだけにとても興味深く、読ませて頂きました。ありがとうございました。
Commented by ashikawa_junichi at 2024-07-18 00:40
>水口栄一さん
 コメントありがとうございます♪
 よい想い出ですね。うらやましいです。
<< 気学のあとは旨いもの 聖龍人さんの新刊『お百度橋-家... >>