昨日のプログと日にちが前後してしまいますが、一昨日水曜日の昼に根津の弥生美術館にいってきました。
月末まで『伊藤彦造展』が開かれているからです。 いやあ、あらためて凄いと思いました。 細部に命が宿るといいますが、細かなところもゆるがせにしない緻密な画風。 気迫あふるるタッチ。 しかも、その絵を、一刀流の名人である父親に「最初の一撃に全精神と精力をかけて斬りこむ。絵とても、その意気に違いはない」といわれて、それ以来、ほとんど下書きなしで描いたそうです。 ちなみに、彦造は(もちろん父も)伊藤一刀斎を祖先に持っています。 小さいころに隻眼になったそうで、遠近感に苦労したようですが、そんなことは感じさせません。 彦造には、不思議な力もあったとか。事件の犯人逮捕を透視したり、棚の上を走っていた鼠が、彦造と目が合った途端、棚から弾かれたように落ちたそうです。(絵とは関係ないですね) 絵の具の代わりに、己の血で描いた『神武天皇御東征の図』が、いまは行方不明なのが残念。 とまあ、いろいろ興味あるエピソードもたくさん知ることができました。 ↓ は、弥生美術館で買った本(カタログ)です。 ![]() 弥生美術館の近くには、弥生式土器発掘の記念碑が建っておりました。 ![]()
by ashikawa_junichi
| 2014-03-21 20:36
| 絵画・イラスト
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Comments(2)
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下書きなしで描いた……ってあの絵を見ると
にわかに信じがたいですが……?? まぁ、そのほうが伝説として面白いですが 見ていて息切れしました。ふぅふぅ……
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>ダー松さん
下書きが必要な絵もあったようです。甲冑の細かなところなどは、下書きがないと無理でしょう。 ぼくも見ていて息切れがして、いつもは夢二美術館も余裕で見られるのですが、今回はさっと見て通りすぎてしまいました。 見にいった日は、伊藤彦造にあてられてしまったようです(^o^;)
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