『せどり男爵数奇譚』と『すれすれ』

 ちょっと時間ができたので、ずっと読みたかった2冊の本を読みました。
 梶山季之の『せどり男爵数奇譚』と、吉行淳之介の『すれすれ』です。
 前者は1974年に出版された作品で、古書をめぐるミステリーであり、せどり男爵の異名をとる古本屋の冒険譚です。
 後者は1959年に出版された作品で、ハンカチタクシー(白タク)の運転者が、父親のようなドンファンになるための修業をするピカレスク。
『すれすれ』は、半世紀も前の風俗小説なので、ちょっと古い感じがしました。でも、男女の心情や欲望の機微はいまも変わりませんね。
 これからは仕事のあいまに、友人作家からいただいた本と、ジュール・ヴェルヌの『緑の光線』を読みます。後者を読むときのBGMは、もちろんAKB48の『Green Flash』です♪

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by ashikawa_junichi | 2015-03-16 18:58 | 小説・本・仕事 | Comments(0)
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