略語についてのお喋りのようなもの

 日本人は……とくに若い人は、言葉を略しますね。
 たとえば「セカオワ」「ゲスキワ」「ユメアド」「ヨワペダ」「ボクマチ」etc.etc.……。
 息子にいきなり「「ボクマチ」は面白い?」と訊かれて、すぐには、ピンときませんでした。漫画&アニメの『僕だけがいない街』のことなのです。面白いですよ。映画にもなりますね。
 例としてあげたのは、順に『世界の終わり』『ゲスの極み乙女』(バンド名)『夢みるアドレセンス』(アイドルユニット)『弱虫ペダル』(漫画&アニメ)です。
 わたしは歳ですから、ほとんど略して話しません。
 とはいえ「リストラ」など、最初に略した言葉を知った場合は、使ってます。もとの「リストリャチャリング」という言葉に馴染みがなくて。……いや、もう日本語と化してますか。
「コスパ」は使いません。というか、なんか使うとカッコ悪いような。「コストパフォーマンス」でいいですよね。
 というか『コスパ』という会社があります。

 有名人の名前を略す習慣が、以前からありますね。
 たとえば「シミキン」「シミケン」。前者は、戦前から戦後にかけて活躍した清水金一というコメディアン。後者は歌手で俳優の清水健太郎です。
「ナベサダ」はジャズミュージシャンの渡辺貞夫。「ナベツネ」は、読売新聞グループ本社会長の渡邉恒夫です。
 作家だと「シバレン(柴錬)」、柴田錬三郎です。ですが、同時期に有名だった(柴練と同じ時代小説作家の)五味康祐は「ゴミコウ」「ゴミヤス」なんていわれませんでした。なぜなんでしょう。語呂がよくないから?
 ほかに名前を略される作家っていますか? うーむ……思い当たりません。知らないだけかもしれません。誰かいたら、教えたください。

 フェイスブックで盛川さんから「オダサクは?」というコメントがあって、忘れていたことに愕然としました! だって、卒論は織田作ですし、大好きな作家ですから!(°ο°;)ノ

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by ashikawa_junichi | 2016-03-14 17:58 | その他 | Comments(0)
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