モハメド・アリ追悼

 モハメド・アリが亡くなりましたね。享年74。
 アリといえば、カシアス・クレイ時代にソニー・リストンを敗って、ヘビー級の王座についたのですが、これは記憶にありません。まだ小学生でしたでしょうか。
 記憶にあるのは、徴兵拒否のために王座を剥奪されあと、復帰戦でジョー・フレイジャーと闘った試合です。中学のころ、テレビで見てましたが、フレージャーの細かいパンチに手を焼いて負けてしまいました。
 このフレージャーをノックアウトしたジョージ・フォアマンと、1974年10月30日にキンシャサで闘うわけですが、大方の予想はフォアマン有利。テレビ中継でも、日本のアナウンサー、解説者(ジョー小泉さんでしたっけ)は、いつアリが倒れるかとばかり。ロープに押しこまれつづけて、あれだけ強烈なパンチをボディに受けていては、あとでダメージがひどくなると、小泉氏がいっていたような記憶があります。
 ところが、疲れてしまったのはフォアマンのほうで、明らかに打ち疲れでした。
 鮮やかなノックアウトで、アリの勝利! ぼくは驚き、歓喜したものです。(アリを応援していました。見ていた人は、ほとんどがそうではなかったでしょうか)
 アリはあとで、ロープに押しこまれて、わざと打たせる戦法を「ロープ・ア・ドープ」と命名していましたね。
 ところで、のちになって、会社勤めのときの後輩・壬生くんに、
「アメリカの実況中継では、日本と違って、アリが圧倒的にやられているという実況ではなかったのですよ」
 と、教えられました。
 あとでアメリカの実況中継つきの映像を見たら(どこで見たのか忘れましたが)、そのとおりでした。フォアマンのパンチ力をアリが削いでいると……。
 いま、YuTubeにアップされている実況中継でご確認ください。
 でも、日本の中継のほうが、逆転した驚きが大きいものになって楽しめたのかもしれません♪

 しかし、フォアマンがあっという間に倒したフレージャーは、アリとは、互角の闘いを何度もつづけました。分からないものですねえ……。

 モハメド・アリは、類まれなボクサーであり、エンタティナーであり、博愛主義者であり、反骨の人であり、良心的なイスラム教徒でした。
 合掌。

by ashikawa_junichi | 2016-06-04 23:04 | スポーツ | Comments(2)
Commented by ち~ぼ at 2016-06-05 08:57 x
合掌
Commented by ashikawa_junichi at 2016-06-05 22:42
>ち~ぼさん
 日に日に、偉大な人だったという思いが強くなります。
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