わたしのルパン本

 7日から始まるカフェ百日紅でのグループ展『わたしの心のヒロイン、降臨』で、ぼくはモーリス・ルブランの『綱渡りのドロテ』あるいは『女探偵ドロテ』の主人公・ドロテを描いています。
 このために、偕成社版の全集にある『女探偵ドロテ』を再読しましたが、以前(中学時代)は保篠龍緒訳でした。保篠訳は、いわゆる超訳で、削った描写や会話がけっこうあります。
 まだ都内を都電が縦横に走っていたころ、クラスメイトの山田進くんに誘われ、何人かで大塚駅前から都電に乗って神保町へいき、古本屋巡りをしました。ぼくは、そこで三笠書房の保篠龍緒訳のルパン本にめぐり合ったのです。乏しい小遣いで買った本がいまも書棚にあります。
 もともと、南洋一郎訳のポプラ社版少年ものからルパンファンで、中学以後もいろいろとルパン本を買ってきたのですが、それらを一同に集めて写真を撮ってみようと思いつきました。
 まず、中学時代に最初に買った三笠書房版(1966年発行)です。
わたしのルパン本_b0122645_00444359.jpg
 これも中学時代に買った田園書房版(1967年)、少し大きめな三笠書房版(1958年版・これがもっとも古い)です。都電で神保町へいったのは、一度だけではなかったのです。
 しかしなぜ、最初の三笠書房版と、田園書房版が一年しか違わないのか不思議です。
わたしのルパン本_b0122645_00493147.jpg
 そして、ちょこちょこと買ってきた文庫本です。新潮文庫の堀口大學訳が多いです。
わたしのルパン本_b0122645_00512887.jpg
 1986年、出版社をやめるころに買った長島良三訳の偕成社版全集。箱に入っていないのは別巻です。
わたしのルパン本_b0122645_00522297.jpg
わたしのルパン本_b0122645_00523748.jpg
 文庫本の写真のなかに入れ損ねた3冊と、講談社の保篠龍緒訳スーパー文庫。文庫は、逢坂剛さん訳の『奇巌城』も。
 ほかにも、ポプラ社の復刻本や、フランスのテレビ版ルパンについていた本もあるはずですが、すぐに見つかりませんでした。
わたしのルパン本_b0122645_01033449.jpg

by ashikawa_junichi | 2019-03-06 01:11 | 小説・本・仕事 | Comments(0)
<< カフェ百日紅へ作品搬入&大人さ... 千野隆司さんの新刊『入り婿侍商... >>