野坂昭如の『絶筆』を読んだ

 野坂昭如の『絶筆』を読みました。タイトル通り、氏の絶筆となったエッセイ集(ほぼ日記)です。
 野坂氏は、自身の戦争体験が頭から離れず、そしていまの日本がどんどんと戦争に突き進む戦前の状態に近くなっていることを危惧していました。日記の最後(この本の最後でもあります)は「この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう。」です。
 本当の絶筆になったこの文章は、2015年の12月に書かれました。それから4年も経ってます。氏の危惧している状況にさらに近づきつつあります。まずは憲法改悪を阻止せねば。
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by ashikawa_junichi | 2019-05-15 21:54 | 小説・本・仕事 | Comments(0)
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