奇談クラブ

 まず、雑知識を。いま、ぼくが広報係を仰せつかっている日本文芸家クラブの元は、野村胡堂などが中心になって作った捕物帳クラブなんですが、その野村胡堂の代表作は、ご存じ銭形平次捕物控です。ただ、胡堂は時代小説だけでなく、SFから探偵小説まで幅広いジャンルの小説を書いていました。
 ひとつ前のブログに書いた『奇談クラブ』は戦前、戦後と書きつづけられた当時の人気シリーズです。13日にその戦前編を読み終わったのですが、実に面白かったです! 河出書房新社から出ているハードカバーの本なのですが、戦後に書かれたシリーズはKindleで0円から99円で買うことができるのに、戦前版はKindleにはありません。なぜなんでしょう??? まあ、ハードカバーの本は装訂や手触りなど魅力的なので、買って損はないのですが、それにしてもなぜKindle版がないの? 青空文庫にないの?と思ってしまいます。
奇談クラブ_b0122645_01392028.jpg



by ashikawa_junichi | 2019-08-14 01:43 | 小説・本・仕事 | Comments(0)
<< 千野隆司さんの新刊『無人の稲田... 新宿『めだか』で呑む! >>