19日月曜日、映画『デトロイト』を録画で観ました。1967年に起こったデトロイトのモーテルでの人種差別殺人を扱ったドラマですが、実際にあったことなので、すっきりしない結末です。ですが、そのあとかなり差別は解消されたことを知っているので、少しはすっきりします。いや、実はまだ差別は厳然として残ってはいますが、それでも、こうしたドラマが作られるのは健全ですね。
すっきりしないということでは、先日観た『ゴーストランドの惨劇』の結末は、いまだにすっきりしていません。なぜ最後のシーンがああなのか……と考えると、もやもやしっぱなし。考えすぎなのか……いや、やはりそうか、そうなのか、考えすぎではないのか……それでは、実に後味が悪いような……もう一回見て、小道具をじっくりと観察すればハッキリしそうですけど……ネタバレになるからここまで!(といいつつ、写真のあとにネタバレありでつづきます) 写真は、H・P・ラヴクラフト。 「ぼくで運が悪かったね。(病院につくまで)我慢してね」と、保安官だか救急隊員だかがいいますよね。なんでしょね、このセリフ。そして「きみは強いね。なにかのスポーツ選手?」と訊きます。すると主人公は「ううん、わたしは書くのが得意」と応えます。それで、救急車が去っていく映像になり終わりです。 急に主人公がかみついたりして勇ましくなったのは不自然です。それはまあ、夢のなかで一念発起したのだと解釈すればよいのでしょうが……。本当にそうか!? スポーツ選手なのかとわざわざ訊くのは、観客に対するヒントなのでは? さらに……主人公が夢のなかで結婚していた男性は、家にあった絵に描かれた男性だったのですが……もう一枚、男の絵があった気がするのです。その絵は、保安官だか救急隊員の顔の絵だったような。だとすると、やはり主人公は新たな夢のなかに逃げ込んでいるのだといえます。 「わたしは書くのが得意」というセリフもヒントになっています。物語(夢)を作るのが上手いのです……そうなると、後味が悪いですよねえ……救われてないんだから。
by ashikawa_junichi
| 2019-08-20 16:39
| 映画・演劇
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