日野日出志先生トークショー&サイン会付き上映会!

 日頃「先生」づけをするのはやめていて、自分もそう呼ばれることが嫌なのですが、日野日出志先生は、編集者をしていたころに担当していたので「先生」をつけないと落ち着かないので、ご容赦を。(このブログにかぎり、漫画家さんには、すべて先生をつけます)
 その日野日出志先生のドキュメンリー映画とトークショーが、11日夜、渋谷ユーロライブで開かれたのでいってきました。 
 映画は、日野先生がホラー漫画を描き始めた理由、作風のことなど、実に興味深い内容でした。そして、伊藤潤二先生が日野先生に影響された具体的な例を知り、非常に得した気分です。
 赤塚不二夫先生と日野先生が、お互いにファンであったという驚き、そしてそこからギャグ漫画とホラー漫画が背中合わせだったという展開もうなずけました。(手塚真氏がいうように、漫画だけではなく映画もですね)
 映画のなかで、みうらじゅん先生が、
「ずっと捨てないで持っている漫画は、日野日出志さんとダーティ・松本さんの本なんです」
 といってました。ダーティ先生は日野先生と同じく伝説の漫画家ですもんね。そんなダーティ先生と飲み友達であることを誇りに思いました♪

 映画のあとは、ホラー漫画家の山咲トオル先生との対談です。山咲先生はスリムな身体にところどころ紅い飾りのある純白の衣装を着て、これまた白いテンガロンハットを被り、50歳とは思えないアイドルっぽさでした。
 山咲先生の手慣れたしゃべりに、日野先生の飄々とした受け答えが、実に楽しかったです。日野先生は、控室で缶ビール2本を飲んでおられたそうで、そのせいかどうか、テンション高く愉快そうに話されていました。

 そして最後はサイン会。順番がきて、ぼくが30年以上前に漫画ゴラクで漫画執筆を依頼したこと、会社を辞めてしまったので、担当を最後まで全うできなかったことを話しました。ぼくの顔などは覚えておられなかったでしょうが『おどろんばあ』という連載作を忘れることはなく、先生は懐かしがってくださり、
「お互い、歳とったねえ」
 と仰ってくださいました。なんだか、感激した次第♪

 サインしていただいた、今年7月発売の日野先生の絵本です♪
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 この本が、ぼくが日野先生に依頼して描いてもらった連載漫画です。本になるころには、ぼくは退社していました。
 絵本とタイトルが「……ばあ」というところが同じです。偶然の一致ですね♪
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by ashikawa_junichi | 2019-09-11 23:37 | 漫画 | Comments(0)
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