宍戸錠と『B級どりぃみんぐ』の想い出

 宍戸錠がなくなりましたね。享年86。独特なスカッとした魅力のある俳優でした。淋しいかぎり。
 偶然ですが、去年末に新装版が発売されたばかりの都筑道夫作『紙の罠』(ちくま文庫)を読んだのですが、これは日活の『危(やば)いことなら銭になる』の原作です。主人公を演じていたのが宍戸錠で、原作を読んでいると、宍戸錠の姿が思い描かれ、彼の声が頭のなかに響きました。
 彼の代表作というと『殺しの烙印』『拳銃(コルト)は俺のパスポート』『みな殺しの拳銃』などでしょうが『危いことなら銭になる』も大好きです。
 小林旭などの主演映画の敵役(かたきやく)も味があってよかったですね。しかも、完全な敵役ではなく、最後には味方になったりして。
 30年以上前、漫画ゴラクの連載に『B級どりぃみんぐ』という地引かずやさんの作品があったのですが、これは担当していたわたしの企画でした。日活のB級アクションに夢中な高校生が主人公で、とくにエースのジョーに憧れている奴です。自分の世代ではない古い映画のヒーローが好きなイタイ高校生ですね。
 単行本7巻までつづきましたが、あんまり話題にならずに終わってしまいました。わたしの力不足のせいです。しかも、わたしの趣味に付き合わせてしまったようで、地引さんには、まことに申し訳なかったですm(_ _)m
 でもですね、これ楽しい作品なのですよ♪
宍戸錠と『B級どりぃみんぐ』の想い出_b0122645_00432810.jpg
宍戸錠と『B級どりぃみんぐ』の想い出_b0122645_00440950.jpg
宍戸錠と『B級どりぃみんぐ』の想い出_b0122645_01062830.jpg
宍戸錠と『B級どりぃみんぐ』の想い出_b0122645_00471967.jpg


by ashikawa_junichi | 2020-01-23 01:12 | 音楽・アート | Comments(2)
Commented by トロたく at 2023-09-07 01:08 x
ピッコマという漫画アプリでB級どりいみんぐ読みました。
私は三十代で年代も違います。8ミリとか知らないし、ポルノ映画があんなに堂々とあるなんて想像出来ませんでした。でも読んでみると意外に面白い!今の時代にないんですよね、この手の漫画って。現代の漫画はなんか忙しくて。
良い漫画に出会えたと思いタイトルをググってこちらに辿り着きました。
本当いい作品です。ありがとうございます!
Commented by 芦川淳一 at 2023-09-12 00:18 x
>トロたくさん
 コメントありがとうございます♪
 ずいぶんと前の作品なのにお読みになってくださって、とても嬉しいです!
<< 大山呑みと肉屋ダウン コスミック新年会 >>