誉田龍一さんの訃報

 誉田龍一さんが9日、心不全で逝去されました。享年57。
 昨日、訃報を知って愕然とするとともに、喪失感に捕らわれています。
 誉田さんが力を入れていた操觚の会に、わたしは参加していないこともあって、最近はあまりお会いすることはありませんでした。ただ、誉田さんがつぎつぎと力作を発表されるとともに、トークショー&サイン会などで活躍されていることをフェイスブックなどで知って、凄いなあと感嘆していました。とくに、最近、わたしは執筆においては休眠状態なので、刺激を受けるべき存在だと認識しつつ、ただ眺めていたというていたらく。
 ただ、時代小説家の友人たちと密かに企んでいた計画に、誉田さんも参加されるので、またお会いできるなと思っていました。そんなときに、突然の訃報が……。
 誉田さんとはじめてお会いしたのは、たしか、朝松健さん、井上雅彦さん、日下三蔵さんのトークショーのときだったでしょうか。いや、そのまえに歴史時代作家クラブの懇親会のときだったか……記憶が定かでありません。
 イラストレーターの室谷雅子さんの個展のときには、デヴッド・ボウイの話などで盛り上がり、いずみ朔庵さんのトークショー&個展では、朔庵さんにサインをしていただく瞬間を写真に撮っていただいたり……。(いや、岩田健太朗さんだったかも)
 おっと、とりとめもない想い出話になってしまいそうです。わたしなどが書くのはおこがましい。こうした想い出は、操觚の会のかたがたや、とくに親しかった鈴木英治さんには、たくさんおありです。鈴木さんは、誉田さんとなんども海外アーティストのライブを一緒に楽しんだとか。そして、飾らない気さくな人柄や優しさは、生前交流のあったかたがたが、フェイスブックなどで書いておられますね。
 そうしたかたがたに比べれば、親しかったとはいえないわたしですが、残念でしかたないのは、わたしよりも10も若かったからです。自分よりも若い人が先立つのは、なんとも淋しいものですね……。
 ご冥福をお祈りいたします。
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by ashikawa_junichi | 2020-03-13 22:09 | 小説・本・仕事 | Comments(0)
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