『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ

 豊島区に『トキワ荘マンガミュージアム』が7月に開館したのですが、初日にかみさんとその友人が訪れました。その前に、トキワ荘についての知識を得たいから藤子不二雄の『まんが道』を持ってないかと訊かれたのですが、残念、持ってません。ただ、手塚治虫と13人の(トキワ荘ゆかりの)漫画家たちが描いた『トキワ荘淺春物語』(蝸牛社)を持っていたので、貸しました。
 この本、買ったころ(1987年)にパラパラと読んだ程度だったので、手元に戻ってから、全部、細部までちゃんと読みました。いやいや、これがなんとも、素晴らしい。トキワ荘に縁のある漫画家たちの当時の作品と、描きおろした作品が詰まってました。さらに、巻末では、彼らが結成した『新漫画党』の会合の記録が掲載されていて、彼らが真剣に児童漫画と向き合い、議論し、苦闘したありさまがヒシヒシと迫ってくるのです。ずっと本棚に眠っていたのですが、いまやっと読んで、本当によかったと思います♪
『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ_b0122645_20420055.jpg
 なかから、適当に選んだページをアップします。
 赤塚不二夫の初期作品。その後の赤塚漫画とはエライ違いです。このあと、少女マンガを経て、ギャグ漫画へ向かいます。(というか、戻るわけですね。作風はまったく違いますが)
『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ_b0122645_20440192.jpg
 寺田ヒロオです。
『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ_b0122645_20450043.jpg
 これは、トキワ荘の紅一点、水野英子(ひでこ)が描いた赤塚不二夫と石ノ森章太郎。赤塚不二夫は、当時は美青年だったそうです。
『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ_b0122645_20475347.jpg
 こんな洒落たアパートではなかったようですが。
『トキワ荘青春物語』を細部まで読んだ_b0122645_20493793.jpg

by ashikawa_junichi | 2020-08-12 20:50 | 漫画 | Comments(0)
<< ギックリ腰再発 五木氏が夢に ... シュークリームがやめられない >>