『北園現代史』を観た!

 第1回目ワクチン接種の前日は、寝る前にいつものようにビール350ミリリットル缶一本、ウィスキーのソーダ割2杯、チュウハイ1杯を呑みました。接種当日は、ビール一缶のみ。ただ、早く寝るつもりが、YouTubeで『北園現代史』を見てしまって興奮して眠られず、朝の6時半に就寝。(緑の字をクリックするとYouTubeに飛べます)
 翌日は少し倦怠感。熱はなし。誕生日なので、家族が祝ってくれて、ビール大瓶一本。

 さて『北園現代史』ですが、管理を強めてどうしようというのか? 高校生らしい髪の色にしろってことに、生徒たちもPTAの次期会長も、どんな髪の色にしても問題はないと主張してます。ぼくは、髪をいろんな色に染めたいとか、さらにはピアスをしたいとかと思うようなことも高校生らしいんじゃないかと思いますよ。それが思春期ってもんでしょう。それを抑圧すると、かえってよくない方向へエネルギーがいってしまいますよ。

 このドキュメンタリーを見ていたら、後半、1969年のバリケード封鎖のことが出てきました。当時、ぼくは高校一年だったので、知らないことが多かったのですが、これを見て、バリケード封鎖にいたった背景がわかりました。
 学校群制度(都立高の格差をなくすための制度)になって、それ以前の生徒たちよりもレベルが低いと思われて、学校が管理を強めようとしたそうです。制服はなかったのに、修学旅行で標準服なんてのを強要したとか。それに抗議した運動があったことを初めて知りました。そのおかげで、ぼくらも制服を着なくて済んだのです。
 さらに、北園高校の近くにある北区立中央公園に、米軍王子野戦病院が立てられたことで、戦争に加担するなと、周辺の住民とともに北園の生徒たちが反対運動をしたそうなのです。そのような抵抗運動をしていたという背景があって、学校紛争が吹き荒れていた時代、北園生たちが生徒をランクづけする実力テストや定期テストの廃止を訴えたのです。
 中間テストの初日、北園へいくと、バリケード封鎖があって、なんだかわからずに帰宅しました。その後、封鎖した先輩たちの主張を聞き、同感した思い出があります。
「高校は大学の予備校ではない!」と、ぼくは叫んでいました。(ただ、ぼくらが3年になったとき、新1年生が、なぜ学力テストがないんだ、受験に不利ではないかといっていたのを聞いたときは、身体の力が抜けましたよ)

 しかし、よくできたドキュメンタリーです。インタヴューされる北園卒業生も豪華。津田大介、ひろゆき。卒業生ではないけど田原総一朗。惜しむらくは、再現VTRの演者たちの演技が下手なこと。演劇部の協力を得るべきでしたよ。……いや、下手なほうが、親しみが湧きますか?
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by ashikawa_junichi | 2021-07-08 02:16 | 人生 | Comments(0)
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