宝生能楽堂で『大仏供養』『大会(だいえ)』を観賞

 14日土曜日、宝生能楽堂へ。宝生五雲能という演能会にいってきました。
 三つ演目がありましたが、二つ目の『大仏供養』と三つ目の『大会(だいえ)』を観ました。
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『大仏供養』は、平家の残党、悪七兵衛景清が頼朝を暗殺しようというお話。前半は景清と母親の再会と別れで、後半は景清と警護の武士たちとの立ち回り。複数の武士たちと闘う景清の姿が凛々しかったですが、敵うはずもなく退散。あわれ。
『大会(だいえ)』は、天狗の僧への恩返し。しかし、恩返しがあだとなって帝釈天の怒りを買い、ほうほうの体で洞に逃げ込むというお話でした。シテは東川尚史さん。最初は珍しく素顔で登場。山伏の姿で恩のある僧と話ます。これが天狗で恩返しのために、僧の願った釈迦になるのですが、あくまでも形だけ。しかし、僧は本気になって信心を起こしたので、帝釈天が天狗が惑わしたなと怒ったのです。東川さんのシテは、後半は天狗の面の上に釈迦の面をかぶっています。そのせいで声がくぐもって聞きづらかったのが難点ですが、この釈迦の面がなんというか、たおやかというか、穏やかでとても美しかったです。天狗になってから退散するまでの所作がちょっとコミカルで面白かった♪
 凄かったのが終盤の笛と小鼓のお囃子。迫力がすさまじかったです。帰る若い客がしきりに「あれはロックだロックだ」といってました。
 帰りはいつも誘っていただいた東川さんの奥様に挨拶するのですが、今回はみんなあわただしく出て行くので、それに釣られて挨拶なしで出てしまいました。
 宝生能楽堂は水道橋にあります。後楽園方面を撮影。
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 カトリック神田教会。ホラーチック……なんていうと罰当たり?
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 水道橋から神保町まで歩いて『共栄堂』でポークのソース大盛り。歳のせいか、ご飯を食べきれず、少し残してしまいました。以前「ご飯を少なめに」とお願いしたら半分くらいになっていて、もっと多くとはいいづらかったので、普通盛りにしたのですが……。
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by ashikawa_junichi | 2023-10-14 23:18 | 映画・演劇 | Comments(0)
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