時代劇専門チャンネルで再放送中の『俺は用心棒』が今月で終了します。
幕末、政治の大波は容赦なく世間に襲いかかり、常に割りを食って悲惨な目に遭うのは、つましく暮らす庶民である……この視点を強調するためか、毎回悲惨な終わり方で、中学生のときは、なんで~!?とがっかりしながらも、次回を楽しみにしていたものです。 佐幕派も倒幕派も、主人公の仲間みたいな沖田総司をのぞけば、みんな悪者扱いですね。国家のためと言いながら、私利私欲に走る輩や、国家はそこに暮らす民あってこそなのに、そんなことを思いもしない武士たち……制作当時(1967年)のやけに暑かった政治の季節を揶揄しているようでもあります。 原作脚本の結束信二の視点はゆるぎません。 今日を入れてあと3回……名残惜しいですが、来月は同じく結束信二原作脚本の『待っていた用心棒』が始まります。これは観てないんですよ。 主役は栗塚旭ではなく、伊藤雄之助です。 そのあと、また栗塚旭主演で『帰ってきた用心棒』を放送してくれるのかも。これも未見なので、楽しみで仕方ありません。 ところで、沖田総司ですが、本人が手紙で「沖田総二」と書いたことがあるように「そうじ」と読むのが正しいようです。(ウィキペディアよりの受け売り。間違ってる可能性あり) 沖田を演じた島田順司の名前が「じゅんし」と末尾が濁らないことにかけてと、さらに「そうし」のほうが語感がよいからという理由から「そうし」にしたそうです。 島田演じる沖田の人気が沸騰し、これ以降「そうし」と呼ぶほうが優勢になりました。 えとう乱星さんの傑作『総司還らず』(廣済堂文庫&ワンツー時代小説文庫)も「そうし」とルビがあります。 たしかに「そうじかえらず」と読むより「そうしかえらず」のほうが語感がよいですね。「そうし」は「壮士」に通じますし。
by ashikawa_junichi
| 2008-06-26 15:19
| ドラマ
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Comments(2)
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“そうじ”と濁るのが正しい読み方だと思います。幼名が“そうじろう”ですしね。島田順司さんが“じゅんし”さんだったので“そうし”と言ったのは結構有名な話だと記憶しています。僕の「総司還らず」は、タイトルが「壮士ひとたび去ってふたたび還らず」から取ったので、“そうし”と呼ぶ芸術的表現にしています(笑)
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>らんせさん
子どものころから「そうじ」と聞いてきたような気がするんです。やはり「そうじ」ですよね。 「壮士」に通じるって書きましたが、以前らんせさんからタイトルの意味を聞いていたんでした(^ω^;) 忘れっぽくていけません。許してくださいm(__)m(^^ゞ
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