『待っていた用心棒』(時代劇専門チャンネルで放送中)の第18話で、ついに伊藤雄之助演じる「野良犬」は、船に乗って何処かへ去って行きました。おそらく異国へでしょう。
過去が明らかにされて、涙なくしては見られぬ展開!(詳しく書くのは止めておきましょう) しかし、名残惜しいです、伊藤雄之助の野良犬! さて。次回から、若山富三郎が登場しますが、予告編では、坊主頭で、逆手に持った剣で闘っておりました。 弟の座頭市を彷彿とさせます。というか、目が開いているほかは、なにやらソックリ! これまでずっと見て来て、原作・脚本の結束信二は、倒幕派に厳しいです。特に長州嫌いだということが分かりましたよ。もちろん、幕府の役人も浪人たちは斬りますが、比較的彼らへのまなざしは優しい気がします。 やはり、制作当時の全共闘運動に嫌悪感を持っていた現れなのでしょうか。 結束信二の言いたいのは、天下国家を論じ、崇高な使命感に基づいて行動することが、ともすると、毎日額に汗を垂らして生活している庶民を傷つけているのではないか! さらには、そんな崇高な(?)使命感など自分勝手な欲望でしかないのではないか!という疑問でしょうか。
by ashikawa_junichi
| 2008-07-25 02:11
| ドラマ
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Comments(2)
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すいません、用心棒ネタばかりに食いついて。
おっしゃる通りですね。第18話まで見通してみると、例の9話以降伊藤雄之助の姿勢は一応一貫していたのかなという気がします。 結束信二のポリシーを一番感じたのは、「俺は用心棒」シリーズの最終話近くになったころだったか栗塚の野良犬が「可哀そうか?」、とどっかの可哀そうな女将に尋ね、「可哀そう」という理由で用心棒になってしまうtころに私は本質があるのではなかろうかと愚考致します。 「用心棒」シリーズは「可哀そうな者の味方」という単純なシチュエーションをベースとして、いながら、そんなセンチメンタリズムとは対極にある人物を主人公に据えたところにドラマの構造としての面白さがあったことは事実だと思います。 だとすると、センチメンタリックな伊藤雄之助の演技が、当時受け入れられなかったのは一理あるのかなとも思います。 「ドラマのシノプシス対役者の演技力の戦いだったんじゃないか?」なんてちょっと格好つけて私なりの結論を出してみました。
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>Junkieさん
う~む、なるほど、そうですね! センチメンタルな主人公だと、お話がウェットになりすぎますよね。主人公はニヒルでハードな装いでなくてはいけませんね。その本質はセンチメンタルな「可哀そうな者の味方」であっても。 >「ドラマのシノプシス対役者の演技力の戦い」には、おおっと膝を打ちたい気がしました。 シノプシスの背後には局のお偉方やスポンサーがいるので、伊藤雄之助と、彼を支持(したかどうか分かりませんが)スタッフは弱い立場だったでしょうね。 用心棒ネタにレスしていただけるのは、嬉しいかぎりです♪ お気になさらずに♪(⌒^⌒)b
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