鬱の力

 五木寛之と香山リカの対談をおさめた幻冬舎新書『鬱の力』を読みました。
 鬱病というより、その手前、鬱の気分についての本でした。
 まあ、鬱の気分と鬱病との境界は曖昧なわけですが、なんでもかんでも鬱病として片づけてしまうのはよくないと……。
「いままでが躁の時代だったとすれば、これから50年は鬱の時代がつづくのではないか」
 まあ、鬱の時代と言われれば、その通りと漠然とながら思いますよね。ともかく経済がこれ以上の成長はなく、下降するだけですから。
「鬱を排除しないで、それを力として乗り切って行こう。アクセルを踏むのではなく、ブレーキを如何に踏むかを考える。限りあるエネルギーのことを考えるエコロジーも鬱の思想である。これからの下り坂を、どうやってしのいで生きていくか……」そんなことが述べられていました。
 分かったような分からないような気分が残りました(^ω^;)
 まあ、この時代に鬱の気分をさほど感じてないとすると、よほど鈍感なようなので、僕は鈍感なのでしょうねヾ(@^▽^@)ノ
 いや、まてよ。僕は自分に嘘をついているのかもしれない……。

 それはともかく、らんせさん。鬱病の対処方法については、まったく書かれていませんでした。
 いまの時代、鬱なのは当たり前、ということでした。
by ashikawa_junichi | 2008-11-06 21:04 | 健康 | Comments(2)
Commented by らんせ at 2008-11-07 11:18 x
 お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。m(__)m
そうですか……心構えというか、こう考えれば前向きになれる、
みたいなアドバイスぐらい欲しかったです。
アシシさん、書いて貰えませんか?
Commented by ashikawa_junichi at 2008-11-07 12:33
>らんせさん
 いえいえ、対談ですから、あっという間に読めたので、手数はかかってませんです(^o^)
 五木氏の時代に対するスタンスは、読んでいて気が軽くなります。

 前向きになる方法は……これだ!というのはないのですが、十数年前に母親を突然亡くしたときは、モーツアルトが癒してくれました。
 昨日は、スガシカオが力をくれました。音楽はいいと思います♪
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